【お花】デージーとマカロン
私の、お菓子のちょっと苦い思い出。
東京に帰る叔母を見送るため、母に連れられて駅に。
わたしは、まだ、幼稚園にも上がらない3~4歳ぐらい。
東京に帰る叔母を見送るため、母に連れられて駅に。
わたしは、まだ、幼稚園にも上がらない3~4歳ぐらい。
待合室の椅子に座る私。目の前に広がる光景に釘付け。
薄汚れた床一面に、散りばめられたカラフルな粒、粒。
薄汚れた床一面に、散りばめられたカラフルな粒、粒。
マーブルチョコレート。見たことのない色とりどりの世界。
わたしは、そこから目が離せなかった。
わたしは、そこから目が離せなかった。
ダメないのは分かっていた。小さな手が伸びて、それを拾おうとしたとき、
「ダメ!」 叔母に強く叱責された。
その後のわたしは、泣いたのだろうか。それすら思い出せないのに、
拾って食べようとしたことを叔母に見透かされていた恥ずかしさだけは記憶に刻まれた。
拾って食べようとしたことを叔母に見透かされていた恥ずかしさだけは記憶に刻まれた。
数えきれないほどの時間が経ったのに、あの待合室のカラフルな床とうつむいていたわたしを
やっぱり、ちょっと待って、うさぎ。
ずっと、待合室のわたしを置き去りにしてきたのは私。
ずっと、待合室のわたしを置き去りにしてきたのは私。
私が、わたしのもとへ行きます。
筒状の箱に入ったマーブルチョコレートを持って、
小さな手の中にその箱を、、、。何度も 何度も届けよう。
そして私は、わたしの手を取り、駅の待合室から帰ってきます。
うさぎを作った時はそんなこと少しも思い出さなかったのに
私の中には、色とりどりの美しい世界への憧れががずっとあるんだと気付かされました。
大人になっても恥ずかしい失敗の連続ですが、
今度は、絵具を散りばめて小さく縮こまっている私を癒していきます。
ご覧いただきありがとうございました。これからも応援よろしくお願いします。