お花とうさぎ

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【うさぎ】「ひまわりに乗って」

こんにちは。アンです。


『冬』は、ドアをノックしました。
 

「やあー、『冬』待ってたよ。」
 
 
ストーブで暖をとっていた『秋』は、そっとドアを開けるとそう話しかけました。
 

『冬』は、「待たせたね。『秋』」
 
 
と言ってマフラーを取り、
 

「『春』はまだ眠っているんだ。まだ寝かせてあげないとね。」
 
 
と続けました。
 

「『夏』は元気かい?」
 
 
『冬』は尋ねました。

「『夏』は...」と『秋』が答えようとしたとき、
 
 
「しばらく会えなくなるので、あいさつをしておかないとね。」
 
 
『冬』は言いました。

こんなやり取りが季節同士で行われていたならば、もう絵本の世界ですね。

寒い季節が近づいて来ると、妙に夏が恋しくなります。人間というのは勝手ですね、いや、「わたし」がでした。
 
 

ひまわり畑の片隅で、うさぎはひまわりに乗り夏を謳歌しています。ひまわりの後に誰かが、そっと。かくれんぼ?

それとも...
 
 


「さよなら。『夏』」「来年も、お手柔らかに。」
 
 

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